腰痛の治療として腹筋、特に内面の筋肉であるインナーマッスルを鍛えるよう指導したり、EMSという電気治療でインナーマッスルを鍛えるという施術を行なっている整体院があります。
確かに寝たきりなどで筋力が弱すぎると身体を痛めやすいと思いますが、そうではない方は本当に腰痛予防などでインナーマッスルの強化が有効なのかを解説します。
なぜ腰痛予防に良いとされた?
インナーマッスルといっても色々ありますが腰痛予防に良いとされているのが腹横筋という腹部の深層にある筋肉です。
この筋肉を鍛えることが良いとされた理由の一つとして、1996年に海外でそういった内容の発表たということがあります。
また実際に、腹部を鍛える運動をしたら腰痛が良くなったという声を実際に聞いたことがあるので、腰痛の治療や予防の一つとして腹横筋を鍛えることは間違いではないと思います。
すべての腰痛に効果があるわけではない
しかし2008年と2010年に腹横筋が強い人が腰痛になっているという以前とは真逆の発表がありました。
これは腰痛に腹横筋の強化が良いというのは嘘だったというわけではなく腰痛の原因は様々なので腹横筋の強化が有効な人とそうではない人がいるということになります。
また、腹横筋の強化が有効ではなくても運動そのものの効果で腰痛改善につながることはありますし腰痛改善以外のメリットも多数あるので、運動を否定する内容では決してありません。
EMSでインナーマッスルは鍛えられる?
私はメーカーでないので断言はできませんが、メーカーも販売している以上きちんと効果があるのは確認していると思うので一定以上の効果はあると思います。
ただし先ほど述べた通り、腰痛改善や腰痛の予防になるかはその人の腰痛の原因次第だと思います。
大切なことは、その人の腰痛の原因は何かを把握してそれに対して適切な施術を行うことです。
また仮に腰痛の原因が腹横筋だとしても、単純に腹横筋の筋肉量が少ないからなのかそれとも腹横筋を正しく使えないのかによって対象方法が異なります。
・インナーマッスル(腹横筋)が腰痛の改善や予防によって有効かは腰痛の原因による
・大切なのは原因を把握して適切な施術を行うこと
・EMSは一定の効果はあるが全ての腰痛に有効なわけではない