立ち上がった時のぎっくり腰

治療院や整骨院・接骨院などでよくある症状として急性腰痛、いわゆるぎっくり腰があります。
腰に何だかの急激な負担が加わり腰の骨の捻挫や腰の筋肉の肉離れ、あるいはそこまでいかなくても筋痙攣(筋肉が攣る症状)などを引き起こしたものです。
しかし、中には普段と変わらない日常を過ごしていたのにぎっくり腰になるということもあります。
例えば、椅子に座っていて立ち上がった際に腰を痛めるなどです。
椅子から立ち上がっただけでなぜ腰が痛くなるのか?
それについて解説します。

長く座っていると起こること

座位 痛み 閾値

前回の記事で痛みの閾値について解説しました。
痛みの閾値とは痛みを感じる刺激量(強さ)のことです。
通常なら軽い刺激では痛みを感じず、強い刺激で痛みを感じる様になっています。しかし、痛みの閾値は状態によって変動し痛みの閾値が下がる、つまり痛みに過敏になることがあります。
そうなると軽い刺激でも強い痛みを感じる様になったりすることがあります。強い痛みを感じると身体がパニックとなり身を守ろうと筋肉を無意識に収縮させようとしたりして筋痙攣を引き起こします。
そして、痛みの閾値が下がる原因は色々ありますが長く座ることも一つの原因として挙げられます。

立ち上がり方も重要

立ち上がった際にぎっくり腰になる方や、元々立ち上がった際に腰に痛みを訴える方は椅子からの立ち上がり方に癖のある動きをしている方が多いです。
動きに癖があると使う筋肉なども偏ってしまい、その筋肉にかかる負担も大きくなります。
痛みの閾値が正常であれば特に気にならないことも多いですが、何だかの理由で痛みの閾値が下がるとその負担も痛みを引き起こす原因となりえます。
よくぎっくり腰は癖になると言われていますが癖になる理由としては痛みの閾値が低いままで痛みに過敏になっていることや日常で腰に負担をかける動作が癖になっているなどが挙げられます。

・ぎっくり腰は重い負担だけでなく軽い負担でもなることがある
・長く座るなどで痛みの閾値が下がると軽い負担でもぎっくり腰の引き金となりえる
・痛みの閾値が下がった状態で動きに癖があるとその負担がぎっくり腰を引き起こす原因となることもある
・ぎっくり腰が癖になるのはそれらの原因を解決していないため

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