腹部の痛みと関わる前皮神経

前皮神経 腹痛 肋間神経痛 内臓調整

前皮神経は脊髄神経前枝から分枝した神経で肋間神経の一部で主に腹部周りに分布しています。
前皮神経の絞扼などによる障害を前皮神経絞扼症候群(ACNES)といい腹部の症状などを引き起こします。

症状

・腹部の痛み
・身体を曲げた時などに腹部が詰まる感じ
・おへそ付近の圧痛

主に腹痛など腹部の症状として出てきます。ですので内臓疾患との鑑別は必須となりますが、内臓などで特に異常が見られない場合は前皮神経絞扼症候群の可能性があります。
また腹部に分布しているので、身体の曲げ伸ばしのやりやすさにも影響します。

原因と対処

・糖尿病などによる腹部の水分貯留
・過度な腹筋運動
・手術などでの腹部切開
・妊娠などの腹腔の体積増加

重いものや過度な腹筋運動などで腹部が緊張すると前皮神経が絞扼され症状を引き起こします。
また腹部のむくみや妊娠などで腹腔の体積増加も腹部を緊張させ前皮神経の絞扼を促す恐れがあります。

前皮神経は皮膚に分布しているのでスキンストレッチなどが有効です。
内臓マニピュレーションなど腹部への施術で内臓を調整するという手技もありますが、それは前皮神経へアプローチすることで自律神経が変化して内臓にも変化が起きている可能性があります。

慢性的な腹部の症状などでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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