橈骨神経は腕神経叢の後神経束から発生する神経です。
後神経束から発生する神経は他に肩甲下神経・胸背神経・腋窩神経があります。
橈骨神経は上腕の後面を通り、肘の外側・前腕の背面そして手背部に分布しています。
症状
・テニス肘のような肘の痛み
・前腕背面の痛み
・腱鞘炎のような手背部の痛み
・母指の痛み
・手首がだらりと下がる（下垂手）
経験上多いのは肘の痛みや、前腕背面の圧痛、手背部の痛みです。
テニス肘や腱鞘炎と間違われやすい症状です。
また、就寝時に横向きになり腕を下にすると橈骨神経が圧迫され、手首が下垂手という形で手首が動かなくなる事があります。（ハネムーン症候群）
肘の外側や前腕・手首の背面などの症状に関わっている事が多い神経です。
原因と対処
・キーボード操作・テニスのサーブ・雑巾を絞るなどの腕と手首の動き
・ハンマーを使う動作
・腕時計などで手首を締め付ける
・マウス操作などで手首に負担をかける
正中神経と同じように偏った手首の動きで橈骨神経に負担がかかります。
よってデスクワークやテニスなどのスポーツで手首の使い方によっては橈骨神経に症状が出てきます。
正中神経と同じく日常での手首や腕の使い方を見直して改善することが大切です。
橈骨神経の症状が前腕や手首周りに圧痛を伴うことが多いのでその部分へのスキンストレッチや手首や肘に穏やかにストレッチをすることで橈骨神経へアプローチできます。
テニス肘や手首の症状などでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
