伏在神経はL1~4の腰骨から出ている大腿神経が分枝した感覚神経です。膝蓋に分布する膝蓋下枝やふくらはぎに分布する腓腹部内側後部への皮枝・下行枝などいくつかの皮枝に分かれています。
膝周りやふくらはぎ、足首の内側と幅広く分布している神経です。
症状
・膝前面・内側の痛み
・膝蓋下の痛み
・ふくらはぎ内側の痛み
・足首内側の痛み
伏在神経は膝周りに広く分布しているので膝の痛みに大きく関わります。膝の内側の痛みとして多い変形膝関節症や鵞足炎、膝蓋下の痛みとして多い膝蓋下脂肪帯炎と間違われることがあります。
ふくらはぎや足首にも分布しているので下腿の痛みにも関わっていたりと膝から下にかけて幅広い範囲に影響を与えている神経です。
原因と対処
・タイトなスボンなどによる圧迫
・足首周囲を締め付けるような靴下や靴による圧迫
・立ち方などで足首の外返し
・O脚になるような立ち方・座り方
大腿や足首まわりを締めつけたりする事で伏在神経を圧迫し症状が出る事があります。
立っている時など足首が外返しで長時間偏ったポジションでいると、それも伏在神経にテンションなどの負担をかけます。
立ち方や座り方などで日常で伏在神経に負担をかけていないかを確認する事が大切です。
伏在神経は表層に分布しているので痛みのある部位へのスキンストレッチが有効ですし、股関節などに穏やかにストレッチすることでも症状をやわらげる事が出来ます。
膝や足首などの慢性的な痛みでお悩みの方はお気軽にご相談ください。