肩甲上神経はC5,6という首の下の方の骨から出ている神経で名前の通り肩甲骨上に分布していますが、肩甲上腕関節、肩鎖関節、肩関節包、鳥口肩峰靭帯、鳥口鎖骨靭帯、肩峰下滑液包など肩関節を構成する組織にも分布しています。
症状
・肩甲骨上部の痛み・痺れ
・肩こり
・四十肩・五十肩のような腕を上げる時の痛み
・手の痺れ・違和感
肩甲骨に分布している神経なので肩甲骨周りの痛みなどの症状が起こり重度の症状の場合は手にも症状が広がることがあります。また、肩関節を構成する組織にも分布しているので腕を上げる動作時(特に外転や外旋)の痛みを引き起こします。
肩こりや肩甲骨周りの症状との関連が大きい神経といえます。
原因と対処
・野球の投球などのオーバーヘッド動作
・常に同側の肩に重いバッグを掛ける
・片腕で重いものを常に持つ
・デスクワーク時などの猫背姿勢
などが原因として挙げられます。
片側に常にバッグを掛けるなどは日常で多い動作なので肩甲骨上神経の症状が出ている方はそういった生活習慣を見直すと良いです。
肩甲上神経は皮神経という皮膚の下に分布している神経はないのでスキンストレッチなどで直接的に触れてアプローチすることは出来ません。しかし、肩甲骨上神経を緩やかにストレッチすることは可能です。
緩やかにストレッチをすることで肩甲骨上神経の血流を改善して症状をやわらげます。
肩や肩甲骨周りの症状でお悩みの方はお気軽にご相談してください。