怪我の時は安静にするべき?

前回の記事で、慢性的な痛みで安静にするのは逆効果となる場合があるという旨のことを書きました。
では慢性ではなくスポーツ時などの怪我の場合はどうなのでしょうか?
昔は怪我の場合は「RICE」という対処法が一般的でした。
「RICE」とは

  • Rest:安静
  • Icing:アイシング
  • Compression:圧迫
  • Elevation:挙上

上記の頭文字をとったものでさらに患部保護(Protection)も加えた「PRICE」とも呼ばれています。
しかし、こららの処置での怪我の回復の効果がどれほどあるのか未知数のままでした。
さらに、固定して安静にする処置は回復を阻害し、逆に適切に動かす方が治療効果があるという意見が多く出てきました。

これを受けて2012年に「PRICE」のうち安静(Rest)を適切な負荷(Optimal loading)に置き換えた「POLICE」が提唱されました。
なので急性の怪我でも、動けるのであれば適度に動いた方が治りが早いというのが定説になりつつあります。
もちろん動く時の負荷が強すぎれば痛みが強くなるのでどれくらい動けば良いのかは専門家に相談すると良いでしょう。

膝の手術でも翌日にはリハビリを開始して動かすこともあるそうです。

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